XBOX360世代とハイビジョン

今回は制作記的な物ではないのですが
なかなか興味深い+人事ではない記事があったので
それについてちょっと書いてみたいと思います。
 
(その興味深い記事)
 
コンポジットだと文字が読めなくなる場合があるという問題ですが
制作する立場から見るとなかなか単純には結論が出ない話です。
これを対策する場合、いくつかの選択肢が出てくると思うのですがぱっと考えつくところで
・文字のサイズを大きくする
・接続機器によって処理を分ける
の2つが主な対策方法であると思いますがどちらも一長一短あって…
 
・文字のサイズを大きくする
作業工数的にもあまり大変ではなく手軽に対応できるのですが
文字のサイズが大きくなってしまうとどうしても見た目として辛い見た目になりがちです。
見た目としてもよく見えてどの環境でも見えるようなサイズでバランスよく調整する必要があります。
 
・接続機器によって処理を分ける
見た目として考えると個別に調整するのがベストではあると思いますが単純計算で作業量は倍です。
DOA4は「どの環境でもそれに合わせて最適な表示を」という方針からきっちり対応されているようですが
それ以外で4:3に別途対応しているゲームはあまり見かけないことから
やはり工数の増加と制作期間との兼ね合いで見送るケースが多いと思います。
 
さらにこういう事が起こるようになった要因として
・XBOX360用ソフトの必須条件としてD4以上の対応が義務づけられている
・家電側のデジタル放送対応移行と時期が一致してしまった(ハイビジョンテレビの導入率にばらつきがある)
という要素も多少は関連があるように思えます。
 
ちなみにこの記事では触れられてはいませんが
ハイビジョンになることによって文字以外にも
・ローポリゴンではよりエッジが目立つ
・テクスチャサイズも小さすぎると画面がぼやけすぎてしまう
と言うことがあり気をつけて作らないと逆にPS2世代のハードで作った物の方が
低リソース・低負荷であるにも関わらず見た目が上になる可能性があります。
 
で、結局の所は何が言いたいのか?というと
XBOX360に関してはブルードラゴンでもフィールド上で表示されるステータス表示も
26型ハイビジョンテレビで見ても割と小さめの表示になっていて
普通のテレビで繋いだ場合、ここは読めないんじゃないか?と思ったくらいなので
やはり事実上コンポジットは非対応であると思っている。ということです。
どっちみち2011年には完全にデジタル放送へ切り替わり
事実上テレビの買い換えはほぼ強制的になるのでその頃にはもはや問題では無くなります。
(地上デジタルチューナーで済ませる世帯もあると思いますが
ゲームに限らず通常のデジタル放送でも同じような事は起こるのではないでしょうか)
 
逆に、ハイビジョンテレビへの移行が進むに津入れて
グラフィックへの進化を解像度のレベルですら降りたWiiは
3年後にどういう扱いになっているか?が見物です。
それ以前にD端子の規格にある画面比率信号への対応すら行っていないWiiは
ハードの設計として明らかに手抜きなのでせめてそれくらいはどうにかして欲しかったのですが
 
ちなみに、今回は個人的な主観を中心に書いてしまったので
読んでてそうじゃねーだろと思う方がいらっしゃると思いますが
こういう見解をする人もいる程度に見ていただければと思います。
 
それ以前に、戯言にここまで付き合って読んでいただいて
ありがとうございます。と言う事が先ですが
 
 
さらに余談ですが…
5/5リリースのゲームもおそらくコンポジットで表示すると
点数表示が読めるか読めないかかなり微妙なラインです。
 
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